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令和8年(2026)7月25日、三重県桑名市では4日連続の酷暑日となりました。酷暑日という言葉は、聞きなれない方も多いかもしれません。気象庁では、最高気温が0度未満の日を真冬日、25度以上の日を夏日、30度以上の日を真夏日、35度以上の日を猛暑日、40度以上の日を酷暑日としています。特に酷暑日は、令和4年(2022)8月2日に日本気象協会が所属する気象予報士130名にアンケートをとって選定し、令和8年(2026)4月17日に気象庁もホームページ上で一般からアンケートをとった上で定義しました。同年2月27日から3月29日にかけて実施された気象庁ホームページにおけるアンケートでは「酷暑日」が202,954票を獲得し、2位の「超猛暑日」の65,896票を大きく上回りました。
4日連続の酷暑日となった期間の桑名市の気温を見てみると、7月22日が40.6度、23日が40.7度、24日が40.8度、25日が40.6度でした。同一地点で4日連続の酷暑日となったのは、平成25年(2013)8月10日から13日にかけて高知県四万十市の西土佐中学校(四万十市西土佐用井)敷地内にある江川崎地域気象観測所での記録(8月10日40.7度、11日40.4度、12日41.0度、13日40.0度)が国内では初めてのものでしたが、令和8年(2026)7月22日から25日にかけて桑名市と岐阜県美濃市でも記録されました。美濃市上水道前野水源地(美濃市前野中川原)敷地内にある美濃気象観測所では7月22日が40.1度、23日が40.8度、24日が40.2度、25日が40.8度でした。
夏になると桑名市が日本で一番暑かったというニュースが流れますが、いったどこで観測しているのでしょうか。桑名地域気象観測所は桑名市江場の下水道施設江場ポンプ場の敷地内にあります。陽和中学校の南200mほどの場所に位置し、江場ポンプ場の正門からは見えませんが、敷地南側の通用門から見ることができます。具体的には日進モータース商会板金塗装センターに隣接しています。桑名地域気象観測所は昭和49年(1974)11月1日に降水量の観測を始め、昭和54年(1979)1月12日からは気温・風向・風速・日照時間の観測も開始しました。平成8年(1996)6月には、すぐ隣に国土地理院によって電子基準点「桑名」が設置されました。
令和8年(2026)7月28日時点で、これまでに桑名地域気象観測所で記録した酷暑日は7回で、令和7年(2025)8月1日が40.4度、8月9日が40.4度、8月30日が40.5度、そして先に紹介した令和8年(2026)7月22日から25日の4日間です。最も気温が高かったのは令和8年(2026)7月24日の40.8度です。日本の最高気温は令和7年(2025)8月5日に群馬県伊勢崎市で観測された41.8度で、桑名の記録は日本で17番目となります。ただし、17位は東京都青梅市、新潟県胎内市、愛知県豊田市、岐阜県多治見市・美濃市(美濃市は2回記録)とのタイ記録です。同一地点の最高気温だけで見た場合、埼玉県熊谷市の重複(6位の41.1度と14位の40.9度)があるため、桑名は16位となります。
ちなみにいなべ市北勢町其原の北勢其原グラウンド敷地内にも北勢地域気象観測所がありますが、こちらは昭和49年(1974)11月1日から降水量のみを観測しています。
桑名市は伊勢平野に位置して、北に多度山を含む養老山地と木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)、東に伊勢湾、西に鈴鹿山脈があることから自然に恵まれ、過ごしやすい気候ではないかと考えてしまいます。しかし、この地理的な条件が気温を高くしている原因となっているのです。気候的には、夏に太平洋高気圧が張り出し、さらに上層にチベット高気圧が重なり、二重のふとんに覆われたような環境となり、熱がこもります。そこに鈴鹿山脈、伊吹山地から暖められた西からの空気が流れ込み、いわゆるフェーン現象で温度が上昇します。さらにこの西風は冷涼な東側の海から吹く風もさえぎってしまいます。地理的な条件から熱の逃げ場を失い、まるで「こたつ」のような状態になった桑名はどうしても高温となってしまうのです。
毎年、夏になるとヨナハ丘の上病院にも熱中症で来院される方が多くなります。油断していると生命にかかわりますので、日頃から適切な水分と塩分の摂取を心がけ、体調不良を感じた際は早めの受診をお勧めします。
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桑名地域気象観測所(桑名市江場・江場ポンプ場)

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